前号で報告しました件をも少し詳しく報告します。
要点です。
旭川水系中流ブロック域整備計画変更による河川改修、河道掘削等によりどれくらいの残土が出て来る見込みかと質問すると、土木部長は、30年間で概ね250万㎥の残土発生の見込と答弁した。
また、吉備高原都市開発予定地よりも近い所への残土処分場の確保は出来たのか。土木部長は令和2年11月定例会以降に旧建部町、旧御津町にそれぞれ一箇所ずつ確保したと答弁した。
ところで、残土処分場候補地として、市町に協力要請をしているというものの、県の未利用地については調査をされたのか疑問に思い、私は平成8年から塩漬けとなっている岡山フルーツ・フラワー公園(仮称)用地50.9haを取り上げて、県の対応を確認した。
この件については、三点の質問を行い、次の通り。
一点目。この50.9haの広い土地について、事業凍結と聞いているが、この土地にフルーツ・フラワー公園並びに果樹団地の整備をこれからも進めていく考えに変わりはないのか。変わりないのであれば、どのような条件の時に凍結解除がなされるのかと質問した。
答弁は、「現時点では、当初目的に沿った事業実施は難しく、また、今後の見通しも立っていない状況。事業の可否については慎重に検討する」というものだった。
二点目。ここを県が有効活用していくとの方針を堅持するのであれば、凍結解除されなくても、吉備高原都市後期開発予定と同様に、事業計画に沿うような形で残土搬入をしたら良いはずで、残土搬入可能な箇所があるかの調査をされたのかと質問した。
答弁は、「実施設計を行っておらず、必要となる土の量についても不明であることから、搬入可能箇所の調査は行っていない」というものでした。
そして再質問で、基本設計はあるのかと訊ねたところ、基本設計もないとのことでした。
三点目。もし、現計画を断念するのであれば、ここには10haの園外駐車場等があり、この土地の有効活用は県政の発展に大きく繋がるものと考えて、このまま未利用地・遊休地としておくのではなく、有効活用してはどうかと提案した。答弁は、「平成8年から事業凍結しており、公園用地については事業者ニーズを探っているところである」というものでした。
ここでも再質問をした。農林水産部が所管するよりも全庁で対応できる部署に事務を移管してはどうかと提案したところ、現状で対応するとの答弁であった。
以上です。他の質問についても今後のブログで報告します。
太田 正孝
*写真は一般質問で答弁を聞いているところです。