ここのところ自転車を取り上げてきました。世界中が自転車に再注目し始めていることを多くの人に知っていただきたいからです。
それでは、なぜ自転車が再注目されているのか。世界はカーボンニュートラル社会に向けて何が出来るのかを模索しています。EVシフトに当たっての技術革新を進めるのは研究者・エンジニアの仕事ですが、それを使うかどうかは私たちの選択です。EV購入はEVシフトの大きな力になります。もっと私たちが取り組みやすい一つが、移動手段に自転車を選択することです。そこに世界は注目しています。
しかし、選択していただくには、様々なハードルがあります。自動車優先の車道になっていて、安全に自転車に乗ることができない。駐輪場が少ない。盗難の恐れがあるというような背景です。これらに一気に取り組むことで、自転車利用を増やそうというのです。車道については、自転車走行空間をキチンする。乗りたい時に乗れるような仕組みとして、自転車貸出し制度・仕組みの確立する。こうしたことに挑戦し続けている都市が既にあります。パリ市などです。
そして私が住む岡山市においても、自転車に乗りやすい環境を作ろうとの取り組みが進んでいます。岡山市では自転車保険加入を市民の皆様にしていただきたいとの思いから、条例も作られました。
暑い日には自転車に乗ることは控えた方が良いと思いますが、カーボンニュートラルににつながる私たちの行動こそが、私たちの地球を守ることにつながると考えます。未来を担う子どもたちにツケを回さず、私たちの世代で明るい未来の道筋を作りたいものです。
太田 正孝