
昨年夏に先生の不祥事が相次ぎ、今年になりましても、立て続けに先生による事件が起きています。これほど多くの先生が頑張っているにもかかわらず、後を絶たないということは残念でなりません。私の立場からもお詫び申し上げます。
この先生の指導力向上の問題ですが、これまでの取組について反省をしなければならなりません。どうもこれまでは指導技術の面に重きが置かれていたのではないか。技術的な面もさることながら、子ども・保護者からの信用をいかにいただくかが一番ではないでしょうか。信用があってこそ、誰もが指導を受け入れます。その信用を勝ち取るためには、正規の先生、講師の区別なく、先生の人間としての成長を促す取り組みをもっとしなければならなかったという反省が必要です。自分を律することも出来ない先生が人を教育するなど、とんでもない話です。先生の人間力向上こそ、指導力の向上につながるということで、先生の指導力向上の前に、先生の資質向上に努めるように研修の在り方などの転換を図るように県教委に求めていきたいと考えています。
太田 正孝

全国学力調査の結果が芳しくないことが、いろいろと取り上げられていますが、学力の面も、問題行動も、まずは子どもたちの生活の中に原因があると考えています。
生活が乱れると、学力や行動に出てきます。生活リズムを確立させることがとても大切です。
今、この生活リズムを壊す一番大きな原因になっているのが、スマートフォンやテレビゲームなどです。こうした電子機器に向かう時間が年々長くなっています。四時間以上の子どもも一割以上もいます。こうした子どもたちの学力調査の正答率は全くしない子どもよりも15%以上も低くなっています。
家庭では時間を決めて長くはしない。学習時間の確保できるように規則正しい生活ができるような環境をつくることが何よりも大事です。
そこで、岡山県ではゲームは夜9時までにしましょうと呼びかけています。県民みんなで岡山県の子ども達を守っていきましょう。県民皆様のお力を是非お貸しください。
太田 正孝

岡山県子育て家庭環境調査結果の中から今日は「妊娠・出産に積極的になる要素」についてです。
上位三つは男女とも
一位、将来の教育に対する補助
二位、幼稚園・保育園などの費用の補助
三位、妊娠・出産に伴う医療費の補助
でした。
とくに一位であった将来の教育に対する補助は女性では50.5%、男性も42.6%と極めて高かった。
実際、これから二次試験が行われる国立大学では、
入学初年度の費用は入学金、授業料等をすべて合わせると、約80万円かかる。
私立文系になると、約130万円かかるところもある。
また、私立理系では、約180万円かかるところもある。
これは親としてはかなりの負担である。
学費が払えないから大学を諦めさせる、大学に行かせるのが大変だからはじめから子どもをつくらないという世の中では駄目だ。
今回の調査結果を今後に是非とも生かさなければならない。
太田 正孝

岡山県子育て家庭環境調査結果の中から今日は「理想子ども数を持たない理由」についてです。
回答対象者は女性のみです。
子育てや教育にお金がかかり過ぎるからという理由を挙げた人は48.2%です。
今回の調査でも、この経済的理由を挙げた人が一番多いいのです。
しかも年齢が高くなるほど高くなりますが、
四十代以上になると、経済的理由が36.2%と激減し、
高年齢出産を気にする人36.8%よりも少なくなります。
これらの数字から晩婚化、格差の拡大なども影響していることが読み取れます。
岡山県としては、理想の子ども数が持てるように今春から第三子の保育料無料化を始めるべく準備にとりかかっています。この事業によって、子どもを持ちたい人が持てるようになればと願っています。
太田 正孝

「岡山県の子育て家庭環境調査結果」の報告を受けました。
今日は結婚観について取り上げます。
20歳から49歳までの既婚の男女に訊ねたものです。
男性で結婚をした方が良いと答えた人は、81.8%
女性では66.3%
でした。
男性も女性も結婚をした方が良いと考えている人が多いのだが、15.5%の差は何であろうか。
今回の調査は男女とも既婚者に対して行われたものだから、
結婚したことについてプラスに思えない人が女性に多いということだろうか?
それから、この調査を独身者に対して行ったならば、どんな結果がでるのだろうか?
社会の最小単位は家庭です。
新し家庭がなかなか生まれない現状についての要因をキチンと整理しなければ、
地域も小さくなっていく。
結婚は個人の問題であると同時に、マクロ的な見方も必要な時になってきていると言える。
太田 正孝

本日の岡山県議会教育再生・子ども応援特別委員会で
県内の教育支援センターへの通所状況が報告された。
まず、教育支援センターが何かということであるが、
不登校の児童・生徒を受け入れる公的施設で、適応教室とも言われている。
どれだけの子ども達が通所しているかというと、平成26年度県内で380名であった。
不登校の子ども達の約20%に当たる。
この報告を聞いて、しんどい思いをしている子どもたちが多くいることを再認識した。
行政取り組みとしては、心穏やかに過ごせて学習できる場所を作っていこうとしているのが、
もっと力をいれなければならないことも痛感した。
今後、こうしたところに十分な行政の光を当て、充実を図ってこそ、真の教育県ではなかろうか。
これは絶対にしなければならないことだ。
太田 正孝
「金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。」
この言葉を聞いた時と同じようにドキッとした言葉を先般聞いた。
その言葉は、
お金は知恵や経験に替えるべきだ
という主旨のものだった。
この言葉は、戦争に負けた時に家族の人から出たものだ。
戦争で負けた時に持っていたお金は紙切れになってしまって、
世の中が変われば、価値が変わることを身をもって感じたというのだ。
そして、思ったことが、
知恵や経験はとられることがない、
知恵や経験は新しい価値や富を生み、
さらに知恵や経験を増やしていく、
そして、人生を豊かにしていく、
ということだそうだ。
聞かされれば、良いことづくめだ。
お金とのかかわり方について、今一度考えてみたい。
太田 正孝

昨日、植松電機の植松修専務さんのお話を聞く機会を得た。
植松専務は宇宙開発事業を行っている企業を引っ張っていることでよく知られている方です。
お話を聞くと、幼少期の学校の成績はそれほどでもなかったそうです。
ただ、趣味は多くあり、読書、ペーパークラフト、プラモデル、・・・と続く。
関心を持ったものも、潜水艦、飛行機、・・・と多くある。
そして、何事もとことんするタイプの方のようだ。
例えば飛行機のことだ。
飛行機の原理を知りたいということで、子ども向けの飛行機の本を隅々まで読み切ったそうだ。
これが子ども向きとは言え、
飛行機の原理など、大人でも難解な内容のものがふんだんに出ていたという本である。
それができたのは、紙飛行機を誰よりも遠くに飛ばしたいとの思いが強かったからだという。
そして、実際にクラスのどの子よりも遠くに飛ぶ飛行機を作り、
クラスメートが作り方を訊ねに寄ってき始めたというのである。
周りの子ども達の彼への見る目が変わったのである。
その彼がロケットや飛行機を作りたいと担任の先生に話すと、
東大に行かないと無理、お金がないと作れないと言われたそうだ。
その先生はロケットのことなど何も知らずに、自分の思い込みで話をしたのだ。
あとでそのことに気づき、無責任な言葉が子どもたちの可能性をつぶしている現状を変えなければとの思いに至ったというのである。
私も他人とは少し違った人生を送っているが、この話には共感する部分が多い。
無理と思った時点で、それは実現できなくなる。
それもまだこれからの子ども達に始める前から無理と決めつけることは許されない。
植松さんはこの後も話を続けられたが、大人の何気ない一言で、子ども達の心を傷つけていることを認識しなければならない。
植松さんは読書から美しい言葉を身につけることが大切だとも話されていたが、
正にその通りで、美しい言葉が良い方向に人を導くのだ。
植松さんは「どーせむり」という言葉を社会からなくしたいと語っていたが、
この世の中を美しい言葉ばかりにしたいものだ。
太田 正孝