ニコニコまさたか(岡山県議会議員 太田正孝のブログ)

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主張(11月定例県議会の中から、その2-大賀蓮)

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 少し前のことですが、東大の赤門をくぐると、故大賀一郎博士の名前が入った幟がはためいており、その店を覘くと、資生堂と東京大学がコラボレーションで、博士が発見した「大賀蓮」の香りをテーマとしたオリジナル商品が置かれていました。

 大賀博士は岡山市北区川入生まれで、1951年に東京大学検見川厚生農場で発掘された古代蓮の実を発芽させることに成功し、続けて、淡紅色の美しい花を咲かせました。この古代蓮は何と二千年前のもので、博士の名前から「大賀蓮」と名づけられたのです。

 その博士の功績を語り継いでいこうと、先月の27日、博士の地元吉備公民館で、追憶展が開催されました。ゆかりの品の展示のほか、弟子であった阪本裕二氏のご長男和歌山大賀蓮保存会の阪本尚生会長の講演もありました。この追憶展の成功で、地元では、庭瀬城址のお堀で育成している大賀蓮の淡紅色の美しい花を咲かせ続けていこうと思いを強くしたところです。こうした地元の動きの他に、大賀蓮は国内外に友好親善のために根分けして送られたところでも大賀蓮を保存育成しようとする動きがあります。阪本会長の和歌山もその一つですし、千葉市では政令指定都市になったことを記念し、市の花として制定されています。大賀博士ご自身が蓮の実100粒を送った中国では、北京、杭州、武漢など10カ所で栽培され、大輪を咲かせたと聞いています。そこで咲く淡紅色の大賀蓮は、平和の象徴として、たくさんの人から愛されています。また、本県においても1956年、池田厚子様がお手植えされた後楽園もそうです。この後楽園では観蓮節も開かれ、夜明けとともに開花するハスの花を観賞しながら、筝曲演奏や、茶会、点心席を楽しむことができ素晴らしい事業がされているのです。

 私は岡山県においてもこのように大賀蓮を混成させずにキチンと咲かせていることを多くの人に知って欲しいとの思いから、今回の11月定例県議会で後楽園の大賀蓮を取り上げました。今回質問をしてみて、さらに咲かせ続けて欲しいと願うとともに、後楽園に大賀蓮を見に来て欲しいと思います。


                                   太田 正孝



by masataka2014 | 2016-12-12 21:44 | 正孝の活動 | Comments(0)