2015年 10月 29日
今の子どもは消費者になっているかもしれない。
私の子どもの頃というのは約40年前の頃だ。
カラーテレビが普及し始めていて、
遊ぼうと思うと、友達の輪の中に入らなければ何も出来なかった。
鬼ごっこ、缶蹴り、野球、釣りと楽しいことを求めていたものだった。
ところで、今、遊びは大人社会から提供されている。
テレビゲーム、スマホなど最新機器に夢中になる子どもは多い。
友だちがいなければ、遊ぶことができなかった時代から、
友だちを特別に作らなくても、一人で遊ぼうと思えば遊べる時代になった。
大人社会から子どもも消費者と見られ、
子どもも最新機器を次々に消費していっている。
この変化のなかで、自分の意思を他人に伝えられなくなっているという。
とくに近頃は単語だけを発する子どもが増えた。
「キレタ」、「ウザイ」などの言葉はその代表だ。
物事を文章化する力を失っているということも聞くのだが、
その通りだ。
文章にできないということは、論理的に考えることが出来ないということにつながる。
それは、困難に出合った時に、解決策を論理的に見つけることができないということにもつながる。
その結末はパニックになるということだ。
自傷行為を繰り返す子ども、他人を殺める子どもたちの頭の中が「単語の世界」であることが多いらしい。
いま世の中には「単語の世界」が広がるが、
いかに自分の思いを文章にしていくのか、その力を養うことが頃ほど求められている時代はない。
太田 正孝
by masataka2014
| 2015-10-29 08:48
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