ニコニコまさたか(岡山県議会議員 太田正孝のブログ)

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グローバル化についての考察(2)

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 前号では、「グローバル」という言葉の意味にふれたが、この言葉に「人材」をつけると、グローバル人材となる。知人から、インターナショナルとグローバルは違うとの指摘をいただいたが、国際人とグローバル人材とはどう違うのだろうか。辞書等を調べると、なるほどと思うのであるが、この国際人とグローバル人材の違いを考える前に、国際的企業とグローバル企業との違いを考えてみたい。まず、国際的企業についてである。外国との企業と一社でも取引をしていれば、国際的企業と言えるのではなかろうか。一方、グローバル企業は、その語感から、一つの外国とのみ取引をしたのであれば、該当しないように思える。このように考えると、グローバル人材とは、どこかの外国一国との懸け橋になれるような人材ではなく、何処の国との懸け橋にもなれるような人材である。

 

 行政が、盛んに「グローバル人材」なる言葉を使うが、どういう意図を持って使っているのだろうか。とくに地方行政でも使われ出してから久しい。私の住む岡山県でも使っている。岡山県が求めるグローバル人材とはどういう人材だろうか?

 外国語を使えるかどうかの問題もさることながら、まずは自分の哲学を持つことではなかろうか。哲学がない人間がいくら自分をアピールしてみても、人間が薄っぺらいので、誰からも信用はされないであろう。まずは哲学を持てということだが、今の日本の教育の中で、身につけることはとても難しいように思える。この哲学という点にもっと力を注いで欲しいのだが、どうも現場では英語の習得ばかりが叫ばれている。どうもおかしいと思う。


                                         太田 正孝


by masataka2014 | 2016-07-08 22:55 | 正孝の活動 | Comments(0)