2014年 08月 05日
「森のくまさん」にかける熊本県。
熊本と言えば、今は「くまもん」である。
その熊本が米の新品種「森のくまさん」を開発して久しい。
今では全国の中でも食味の良い品種として高く評価されている。
米の未来を暗く語る人が多いなか、
何故熊本県は米に力をいれているのだろうか。
私の大きな疑問である。
その疑問を晴らすべく、
熊本県農業研究センターで米の「森のくまさん」について話を伺った。
以前熊本も極暑によってこれまでの品種では食味の良いものがなかなか作れなかったそうである。
どうにか暑さを克服して美味い米を作りたいとの一心で開発を進めたのだ。
ご苦労も色々あったようだが、
「森のくまさん」の開発ができたのだ。
これを熊本の宝にしようと
県外に種籾が流出することを防ぎ、
県内での生産拡大に努めたという。
現在食味が良いということが関係者の中で広まっているが、
まだ関東とりわけ東京ではシェアを十分拡大できていないということで、
今後は東京へもっと売り込みたいという意向を強く持っている。
お米にかける関係者の熱い思いを本当に感じる。
前号で経営者の情熱が大切である旨のブログを書いたが、
お米が逆境にあっても
大きなマーケットがあることは間違いないことで
どれだけ多くの人に食べてもらいたいかの気持が皆のなかで高まった時、
より良いものを作ったならば
それはマーケットで絶対評価を得ると思って開発されたのだ。
現在も熊本県農業研究センターでは更なる研究開発を行っている。
試験場の水田でいろいろなことが試されている。
今回伺って、熊本県の覚悟を知った気がした。
さて、岡山県は、・・・・・・。
太田 正孝
by masataka2014
| 2014-08-05 21:23
| 農林水産業
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