ニコニコまさたか(岡山県議会議員 太田正孝のブログ)

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吉野作造と吉野信次。

今日吉野作造と吉野信次を題材にした芝居を観た。
残念ながら、仕事の都合で第一幕しか観ることが出来なかった。
政治的に二人は違う立場であることがよく分かった。
それをコミカルに分かりやすく伝えてくれる。
脚本がすばらしく感じた。

感想をいきなり書いてしまったが、
吉野作造は東京帝国大学教授で民本主義を説き、大正デモクラシーの中心的な人である。
一方、吉野信次は吉野作造の弟で農商務省に入賞し、自民党参議院議員会長も務めた保守政治家である。
二人とも日本の政治史に大きな影響を与えた人物である。

色々な評価があるのだろうが、
芝居を観ていて二人が日本の政治の流れの大きな潮流を作ったことは間違いない。


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この芝居でエピソードとしてある事件を取り上げていた。
ある女性が盗みをしたけれども直ぐに盗んだものを返したことに対する二人の態度だ。
弟は法を破ったのだから、返したといっても、法の裁きを受けるべきだ。そうしなければ国が作った法の網に穴を開けることになり、国が崩壊するというのである。
一方、兄は全く異なる立場をとる。紙面の関係で簡潔に書くが、元に戻り、被害が出ず、そして何よりも反省もしているのだから赦せば良いという立場をとる。

この問題は突き詰めていくと、国家とは何かということになる。
同じ民族ということであろうか?
隣国にそうでない国がある。
多民族で国家を作っていることもある。

同じ言語を話すことであろうか?
英語を母国語にしていても同じ国でないケースがある。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランドは違う国である。

芝居では
法を作って幸せを追及する者たちの集まりが国家である
という場面がある。

吉野作造と吉野信次。_c0326333_21273717.jpg

私たちは自分たちで法を作っているという意識があるだろうか?
ここの意識が大切なのではなかろうか?
この意識の欠如こそ、私たちが住む国の行く末を不安にさせていると感じる。

いま県議会議員をさせて頂いて、とても大切な役をさせて頂いていると感じる。
政治は変わらないものではなく、政治が社会を変える力を持っている。
政治は明日を明るくする灯りの役がある。
時代や環境の変化に応じて、より良い社会に変革をさせるべく自分の役割を全うしたい。

                                    太田 正孝






by masataka2014 | 2014-07-24 22:15 | 正孝の活動 | Comments(0)